◆区間
西宮JCT・IC〜西宮浜JCT・IC
◆構造
全線高架 往復2車線(片側1車線ですが、センターラインは柔いポールではなく、ちゃんとしたコンクリの中央分離帯付きのようです)
西宮港を渡る橋については、環境影響評価準備書では眺望イメージなどに「斜張橋」が描かれており、デザイン詳細はこれからかもしれませんが、湾岸線西伸部に続きこちらにも斜張橋が建設されます。
◆今後の開通予定
湾岸線の西伸部(大阪湾岸道路西伸部)との同時開通が目標
◆建設費
約500〜700億円
名神高速道路と3号神戸線が接続する西宮ICと阪神高速道路5号湾岸線を結ぶ連絡線の計画で、現在は都市計画へ向けた手続き等が進めされています。
西宮ICは大改造のうえIC併設のJCTとなり、名神高速道路方面だけではなく、3号神戸線の大阪方面と5号湾岸線方面も接続されます。5号湾岸線とは西宮浜IC付近でJCTを設けて、大阪方面と神戸方面の両方向と接続するフルジャンクションになり、名神高速道路方面への出入口も設けられます。
西宮ICと西宮浜ICともに既存の出入口は、大改造されますがそれぞれの接続は維持されますので、道路としては完全に機能UPになります。既存の西宮ICは国道43号線の大阪方面から名神に入ろうとすると、道路構造の問題で名神高速道路から国道43号線の神戸方面へ出ようとする車と平面交差していますが、これが今回の大改造では道路が分けられるので解消されるようです。
湾岸線の西伸部(大阪湾岸道路西伸部)との同時期の開通を目指していますが、都市計画決定はこれからなので、今後は超ハイペース(10年以内にに都市計画決定、その後の住宅地や工場からの用地買収、建設・開通までするペース)で進めていくのか、結局は「やっぱり湾岸線の開通に間に合いませんでした」となるのかが気になるところです。
西宮港を渡る橋は、特にこれまでデザインや構造について言及されていませんでしたので、大阪市にある「なみはや大橋」のようなロングスパンの箱桁橋でも作られるのかなと思っていましたが、なんと「斜張橋」が建設されるようです。
下の画像は、兵庫国道事務所ホームページにある環境影響評価準備書に掲載されていた名神湾岸連絡線建設後の眺望を予想した画像です。
ここ以外にも施工方法(参考)にも西宮港の橋梁部分(橋梁海上部)では主塔やケーブル架設など、完全に斜張橋の説明が図説で入っています
名神湾岸連絡線の建設と同時に、阪神高速の歴史上でも恐らく屈指の大改造工事が行われます。この工事により全体的に南に道路構造物が膨らむようになり、用地買収が発生しています。
★☆★ 西宮ICのJCT設置大改造ポイント ★☆★
・大改造されますが、既存の接続「名神⇔国道43号線との出入口」、「名神⇔阪神高速3号神戸線(神戸方面)」は最終的には維持されます。
・名神湾岸連絡線の接続で「名神⇔5号湾岸線」の他にも「5号湾岸線方面⇔3号神戸線(大阪方面)」も接続されます。
・現在、「国道43号線大阪方面→名神高速」の入口と「名神高速→国道43号線神戸方面」の出口では、途中で道路が交錯するというか、同じ車線になる平面交差的な状態ですが、これが解消されます。
・「3号神戸線⇔名神湾岸線」には出入口でもないのに料金所が設置されるようです。(多分ループ対応かな?)
・既存の西宮ICの南半分ぐらいは丸々作り直しになりそうなので、一部は長期間の通行止めとかが発生しそうです。
かなり大きなJCTが設置されます。そのため西宮浜ICを中心に広い範囲で用地買収が発生します。
★☆★ 西宮ICのJCT設置大改造ポイント ★☆★
・5号湾岸線は全方向接続のフルジャンクションが設置されます。
・名神湾岸連絡線の名神方面との出入口が設置されます。
・西宮港を渡る部分は「斜張橋」になるので、ちょっとしたビュースポットになりそうです。
・5号湾岸線⇔名神湾岸線には出入口でもないのに料金所が設置されるようです。(多分ループ対策)
名神湾岸連絡線が、5号湾岸線との西宮浜JCTではフルジャンクションで接続し、西宮JCTで3号神戸線の大阪方面と接続することになりましたので、名神湾岸連絡線と3号神戸線、5号湾岸線、2号淀川左岸線を使う事で阪神高速道路の路線単独でのループコースが誕生します。今回の名神湾岸連絡線の計画図などには、西宮JCTや西宮浜JCTに出入口ではない部分にも料金所が設置されているので、あくまで予想ですが恐らくはループ対応のものと思われます。ループ走行に対応した料金所が設置されれば、走行距離に応じた正規の通行料を払う事が出来ます。
◆外回りコース
西宮浜JCT(IC)→名神湾岸連絡線→西宮JCT(IC)→3号神戸線→海老江JCT→2号淀川左岸線→北港JCT→5号湾岸線→西宮浜JCT(IC)
◆内回りコース
西宮浜JCT(IC)→5号湾岸線→北港JCT→2号淀川左岸線→海老江JCT→3号神戸線→西宮JCT(IC)→名神湾岸連絡線→西宮浜JCT(IC)
外回りには3号神戸線「尼崎PA」と5号湾岸線「中島PA」があり、今後の予定ではありますが5号湾岸線大阪方面車線にも「中島PA」が設置予定なので、内・外どちら周りでもループ中にトイレ休憩が出来る他、3号神戸線と5号湾岸線には路外PAもあります。もしかすると、ドライブなど都市高速道路そのものを観光コースとすることを考えているではないかと思われます。やっていいものかは分かりませんが、ループの円を大阪市内方面にのばすと、1号環状線を利用して内回りと外回りを入れ替えることが出来ます。現在の1号環状線はもちろんループなのでグルグル回ろうと思えば回れますが、途中に本線料金所は無く、正規の通行料を払えない可能性があるので、間違えたりしない限りは不必要にグルグル回るのは良くないかと思われます。名神湾岸連絡線も予定図に料金所らしきスペースがあるのですが、あくまで当サイトの予想で公式発表ではないので、実際ループ走行して良いのかは開通直前までは分かりません。